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No.2 長時間の時間外労働と自殺
〜過労自殺について〜

東邦大学佐倉病院精神神経医学研究室 黒木宣夫
イラスト 佐藤ゆみこ


I.はじめに

1998年度よりわが国の自殺者総数は三万人を突破した状態1)が続いており、特に中高年男性の自殺者の増加は、男性全体の今までの平均寿命を引き下げるほどの影響を与え、深刻な社会問題として受け止められている。この背景には近年のめざましい科学技術の革新、終身雇用制の崩壊、製造業の外注化、分社化、企業の統廃合、就業形態の多様化、成果主義導入、人事労務管理の変化等があり、企業は効率化を求めるため職場の人員を増やさず業務量は増大する中で、結果的に長時間労働者も増加し、過重労働による健康障害が深刻化している。

II.精神疾患の労災補償状況の年次推移

I.はじめに
II.精神疾患の労災補償状況の年次推移
III.過労自殺の労災認定に関して
IV.長時間の時間外労働と自殺
V.家族、職場が気づいた自殺の兆候
VI.労働者の心の健康の保持増進のための施策
VII.今後の課題

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