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No.3 老年期の抑うつと不安について

国立精神・神経センター国府台病院院長 樋口輝彦

2.「うつ」と「うつ病」は違う

 同じ憂うつな気分でも「うつ」と「うつ病」は違います。憂うつな気分自体は、場合によっては「うつ」と「うつ病」で区別できない場合もあります。しかし、「うつ病」の重症のものでは、打ちのめされたような、エネルギーが枯れ果てたような、茫然自失といった表現がされるような気分なのです。また、「うつ」の場合は多少眠れなくなったり、食欲が落ちたりすることはあっても、日常生活や社会生活は可能です。また、「うつ」の気分の時でも人に誘われて遊びに行けば、その間は気分転換もできます。ところが「うつ病」では、そうは行きません。気分がうっとうしいだけではなく、何をするのも億劫になり、何も楽しめなくなります。話をする元気もなくなり、終日横になっているだけという人もいます。食欲もなくなり、睡眠も十分にとれなくなる場合がほとんどです。しかも、これが日の単位ではなく、週単位、月単位で続くのです。このため、「うつ」と違って日常生活、社会生活に支障が出ることになります。

3.「うつ病」の場合には早期治療が大切

1.誰でも「うつ」になることはある
2.「うつ」と「うつ病」は違う
3.「うつ病」の場合には早期治療が大切
4.老年期の「うつ病」は若い人の「うつ病」とどこが違うのか?
5.老年期のうつ病の症状の特徴
6.うつ病にならないために
7.老年期の不安への対処
8.不安に使う薬の話

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