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NPO法人わかば代表
原点を忘れない介護の仕事を始める動機はそれぞれですが、調査では「やりたい職種・仕事内容である」、「能力や資格が活かせる」、「正規職員として働ける(可能性がある)」などが上位に上がっています。介護の仕事は誰にでもできる簡単な仕事ではありません。他人を気遣う、人としての「優しさ」や「思いやり」が必要な仕事です。困難に立ち至ったときは介護の仕事を選択した時のことを思い返してほしいと思います。初心を思い出すことで勇気が湧いてくるはずです。 おわりに介護業界には多くの問題があります。中でも人材不足は、いまでは人材枯渇というべき状況になっています。団塊の世代が75歳に達する2025年の、いわゆる25年問題に対処するために人材養成が必要といわれていますが、とくに在宅介護の現場では介護職の高齢化が問題になっており、このままでは介護人材は大幅に減る危険さえあります。国家財政が厳しい中で社会保障費削減を唱える人が多いのは事実ですが、人材確保のためには介護報酬を上げる以外に方策はないと私は考えています。介護の仕事は天職とするのに不足のない仕事だと思います。だから現在の介護現場を支えている人たちには、それぞれの専門性を高め、継続的に働いてもらいたい。いまの職場で続けるのが難しい場合でも、介護の現場に残ってほしいと思います。介護職として生きいきと働くには、いまの介護職が置かれている社会的状況を知り、自らを育てる明確な計画をもち、孤立しない方法を学ぶことが必要です。拙著が仕事継続のヒントになれば幸いです。また、これから介護職になろうと考えている人たちへ若干でも勇気を与えられれば望外の喜びです。 参考文献
1.はじめに/介護職という仕事 |
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