東京女子医科大学附属女性生涯健康センター 加茂登志子イラスト 小林恵理子
ハラスメントを起こす加害者はしばしばその行為を繰り返す。暴力行為は精神的暴力を含め、それが公共の場(開かれた場)で行われた場合は原則として刑罰に問われる。しかし、家庭、学校、職場などある閉じたシステムを持つ小集団において暴力は内向しやすく、外に現れにくい。その集団がより閉鎖的で、特定の「伝統」や「信念」を重視し、またパワーを重視し、パワーの不均衡が著明であり、タテ関係への依存が大きい時に暴力は生じやすいと言えよう。加害者の多くは職場集団の中で上の立場にあるか成果を上げており、一見役に立っているかに見える。加害行為が繰り返されるのは、結局はその行為をその集団が容認する雰囲気があるからである。
6)職場のハラスメントに対する対策と問題点
1)増えるハラスメント相談 2)職場におけるハラスメントの種類と定義 3)ハラスメントによって生じる心身の不調 4)職場のハラスメントが激増する背景と女性という存在 5)加害行為はなぜ繰り返されるのか 6)職場のハラスメントに対する対策と問題点
ご挨拶 | 日本精神衛生会とは | ご入会の案内 | 資料室 | 本会の主な刊行物 | リンク集 | 行事予定