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2.高齢者との関わりと生活面での配慮さて、以上のような場面に一度ならず遭遇したら、どうすればお年寄りの生活の軌道修正が出来、今まで通りの生活が支えられるでしょうか? 支障の生じている生活を支えるためには、生活の場に介入したり、生活に必要な行動を身近で援助したり、代行したりしなければなりません。その上で、生活面の不都合を見直し、話し相手になる、環境を整備し、健康管理などに関わる対人援助が必要になります。 ひとがひとに関わる時には、「相互の関係が良好であること」が基本的に大切です。遠回りのようでも、当初の「関係づくり」がいかに重要かは数多くの事例が示しています。しかし人それぞれに「相性」もあるようですから、すべて努力で築かれるものでもありません。親族であるか、第三者であるかを問わず、「良い関係」の結べる相手と出会えることがお年寄りの幸せにつながります。
また、いかに関係が良く、支える気持に溢れていても、ただ一人だけですべての介護を担うことは適切とは言えません。疲労や不調の際に交代要員が得られないと、介護はたちまち窮地に陥ります。日頃から複数の介護者が、介護の必要なお年寄りの特徴をよく知って、ほどよく介護を分担することが必要です。特に精神症状をもっている高齢者はそれぞれかなり「個性的」です。ひとりひとりの生活と希望に適った関与と援助を提供するには、生活状況やお年寄りの対人的反応の充分な把握が欠かせません。 1.はじめに |
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