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No.7 青年期のひきこもりと家族

山梨県立精神保健福祉センター・山梨県中央児童相談所 近藤直司


6.「橋渡しシステム」としての家族

 思春期・青年期の子どもをもつ養育者には、子どもを社会に送り出してゆくために個人と社会との間に介在する「橋渡しシステム」としての機能が求められています。この「橋渡しシステム」が適切に機能していないとき、家族の中では以下のようなことが起きているかもしれません。たとえば、家族全体が社会や地域から孤立している、両親間の潜在的な葛藤に子どもが巻き込まれてしまっている、あるいは、子どもとの分離に対する親側の不安や喪失感が強く、親が子どもを必要以上に抱え込んでしまったり、無意識的に子どもの自立的な行動を抑制してしまうといった事態です。

7.家族支援の考え方と「自立を支える」こと

1.はじめに
2.ひきこもりケースの現状
3.社会的ひきこもりの精神医学的背景
4.社会的ひきこもりの文化・社会的背景
5.ひきこもりと家族
6.「橋渡しシステム」としての家族
7.家族支援の考え方と「自立を支える」こと

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